私はかつて、高知県のとある病院で看護師として働いていた。一番印象的だったのは、そこで働く人々の温かさと強さだった。高知には独特の県民性があるといわれているが、それは医療現場でも強く感じられた。患者さんたちは、自分の体調について正直に、そしてユーモアを交えて話してくれることが多く、私たち看護師にも親身になって接してくれた。
特に男性の患者さんによく見られるのが、高知特有の気質である「いごっそう」だ。これは頑固で一本気、信念を曲げないといった意味合いがあるが、仕事熱心で面倒見が良いというポジティブな側面も持っている。診察や治療で意見がぶつかることもあったが、一度信頼関係を築くと、とことん私たち医療スタッフを信頼し、協力してくれた。その強い意志と人情味に、何度助けられたかわからない。
そして、高知で働く医師や看護師たちもまた、いごっそうの気質を持っているように感じた。限られた医療資源の中で、地域医療を守るという強い使命感を持って働いている姿には、心から尊敬の念を抱いた。大きな病院では分業化が進んでいる印象があるが、高知の現場では、一人ひとりが幅広い知識と判断力を持ち、チーム一丸となっていたように感じる。高知での看護経験は、私自身の誇りと、人とのつながりを再認識させてくれた大切な時間だった。「医療に対する強い信念を持ちたい」「いごっそう気質に興味がある」という看護師は、高知県で働くことを検討してみても良いかもしれない。
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